灰色のピーターパン

小説を始めました 人生初の試みです このはてなブログで小説を書くことが正しいのかは不明ですが好きなように綴っていきます

音を売る人 第6話「真剣」

午後1時半 

カーテンの隙間からは暖かい光が差し込んでいた

俺は傷の付いたちゃぶ台に肘をついて薄型の液晶が映し出すお昼のワイドショーを眺めていた

ワイドショーでは中高生に今、人気とされているスイーツが特集されていた

土曜日の昼下がりだと言うのに外はやけに静かで、ある意味心地が良かった

それから数分間、何も考えずにぼーとしていると火にかけていたボロボロのやかんが鳴き始めた

俺はコンロの火を止めるとインスタントコーヒーの粉にお湯を注いだ

本当になんて事ない日常の一コマだ

出来上がったホットコーヒーを砂糖とミルクなしで一口飲むと深く溜め息を吐いた

再びちゃぶ台の前に座るとさり気なく振動したiPhoneが気になり、画面を明るくした

案の定、匿名の迷惑メールの受信通知でもう一度溜め息を吐く

今日はバイトもバンド練習もない

俺はその場に寝転がって天井を見上げた

天井のシミが煌めく星空のように見えた

シミとシミを指で引いた見えない線で結んだりしてみるが心は晴々しない

その時だった ドアのチャイムが鳴り響いた

一度だけ鳴り、数秒後にもう一度鳴った

俺は急いで立ち上がり玄関の前へ走った

クリーム色のドアの真ん中にある覗き穴を確認すると、黒いスーツを着た2人組の男性が姿勢を正して立っていた

俺は面識のない男たちの突然の訪問に心臓の鼓動が速くなるのを感じた

それと同時に全身の血液が高速に流れてぐるぐる回っている感覚を覚えた

そして、銀色のドアノブに手をかけると生唾を飲み込んだ

ドアをゆっくり開けると2人の男は会釈をした

「どうも…突然の訪問で申し訳ありません 私たちはこう言う者でして…」

向かって左側に立っている40代後半ぐらいであろう体格の良い男がこちらに見せてきたのは紛れもなく警察手帳だった

俺は一瞬反応に遅れてしまった

「あ…え? 何の用ですか?」

男は咳払いをして再び口を開いた

「式村さんですよね?用と言うのは…その…ある事件についてお伺いしたくて…」

俺はその瞬間、閃いた 

全身に冷たい汗が流れ始めると同時に相手と目を合わせるのをやめた

ドアノブを強く握り締めていた手が震え始めるのが見てとれた

「じ、事件?僕にはさっぱり…」

すると右側の方に立っていた爽やかな出立ちの刑事がある提案をした

「立ち話もなんですから中でお話を伺ってもよろしいでしょうか?」

俺は即座に下を向いて沈黙を貫いてみせた

「もし、我々が中に上がることが出来る状況ではないのでしたら…署までご同行願えますでしょうか?私たちも特に事前連絡なしで突然の聞き込みを行なっておりますので…そこは大変申し訳なく思って…」

刑事の言葉を遮って答えを出した

「事情聴取ってやつですか? 俺はな、何もしてな…いですよ って言うか…いきなりなんですか」

体格が良い方の刑事が少しだけ明るい顔を見せた

「そんなに長くはかかりません…お話を聞くだけですから」

「話ってなんですか!」

「詳しい捜査内容をこの場でお話しすることは出来ないので署で時間を設けてもらうかご自宅へ上がら…」

「はぁ…分かりました、分かりました…行きますよ、行けば良いんでしょ」

俺は眉間に皺を寄せて頭をかきながらその場にしゃがみ込んだ

冷たくて鋭いよそ風が刑事2人とバンドマンの頬を撫でた

20秒ほど無音が続いたが近所のゴミ捨て場のカラスの鳴き声が静寂を切り裂いた

エレキギターの歪みよりも歪な形をした醜い時間が氾濫した川のように流れている

俺はその流れに逆らうことは出来なかった

人間は面白い生き物だ

その面白いはただ笑える面白さだけではなく奥底に眠る重厚感が滲み出た面白さ

ただそんな人間を代表する私、式村岳

この日に限っては微笑すらしない生物として呼吸をしていたのだった

 

 

 

 

 

 

 

約六畳ほどの薄暗くて無機質な部屋に置かれたパイプ椅子に俺は深く腰掛けていた

目の前には皺一つない黒いスーツを着用した背の高い刑事が座っている

そしてもう1人、メモを取っている若手の刑事が扉の近くで着席していた

部屋の中は俺と刑事の会話と椅子の軋む音、服の擦れる音だけしか聴こえない状態だった

刑事は少しだけ緩んだネクタイを締め直して事情聴取とやらを始めた

「式村さん…任意の事情聴取を承諾して頂きありがとうございます 私は大島と申します よろしくお願いします」

「はい…よろしくお願いします」

「えー 単刀直入にお伺いします あなたはこの男性をご存知ですか?」

刑事の大島は内ポケットにしまっていた一枚の写真を取り出して机の上に置いた

その写真に写るのは紛れもなく…あの九十九だ

俺たちに制裁を下したあの男に間違いなかった

俺はその写真を見た瞬間、首を横に振った

「そうですか…ご存知ない…でも、おかしいですね…」

「なにがですか?」

「この男は先月、麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕されているんですが…その時の取り調べで貴方を含めた複数の男性の名前を挙げているんですよ そうなると…彼が嘘をついていると言うことでよろしいでしょうか?」

「黙秘します…」

「もくひ…ですか… では、次の質問に移ります えー、冴島浩充と言う名前に聞き覚えはございませんか?」

俺は黙り込んで瞬き一つしなかった

そして、口元に手を当てて頬を人差し指でかいた

「嘘をついている人には共通した特徴があります 代表的な例は…瞬きをしない、口元に手を当てる…それから…」

「そ、そそれが…なにか?」

すると何故か大島はニンマリと笑みを浮かべた

左手首につけていた銀色の腕時計のベルトをいじりながら笑みを見せ続けた

そして、今度はメモを取りながら俺たちの話を聞いていたもう1人の刑事と目配せをして大島は彼からクリアファイルを受け取った

大島はその中から一枚の紙を出してこちらに見せてきた

「これ…知ってますか?」

その紙にはある錠剤の写真と用法などが記載されていて薬物に関する資料であることが分かった

ある薬とは勿論…アレでしかなかった

しかし、俺はしらを切ることにした

「さぁ…風邪薬?胃薬?」

「残念…ハズレです これはリタリンと言う向精神薬の一種です 別名、メチルフェニデート

無意識のうちに激しい貧乏ゆすりを始めていたことに気がついたが止めることは出来なかった

「はぁ…それが何か?」

「この薬は通常、ナルコレプシーなどの症状が見られる方に特定の許可を得た病院等が処方出来る流通を厳しく管理されているモノです…そして、先程見せた写真の男はこの薬を勝手に個人のルートで売り捌いて儲けていたんですよ まあ、言うならば売人ってやつです 逮捕理由もそれです」

「だから何が言いたいんですか!」

俺は声を荒げてしまった

すると大島は顔をグッと近づけて睨みつけてきた

「分かりませんか? じゃあ、もう言っちゃいますけど…その冴島氏が昨日の事情聴取でこの売買に関わっていたことを認めました 自ら証言したわけです」

思わずその場から立ち上がった

「え!浩充にも話を聞いてたんですか!」

大島は俺の目を下から抉るように見つめてきた

そのモーションは冷たいカッターナイフのような動きだった

「あれ?冴島さんとお知り合いなんですか?」

「いや…その…知り合いと言うか…その…」

「式村さん…話はここで終わりじゃありません 実は…この冴島さんも我々、警察とのお話の中で貴方がこの一連の事件に関与していると口にしているんです 俺が岳を密売の現場に誘ったと…そう仰っているんです」

「嘘だ!嘘です!ひろ…いや、その冴島ってヤツがありもしない事を言ってるだけです!」

大島は両手を広げて上下に動かす

「式村さん、落ち着いてくだい 我々も自白の強要があってはならないので決めつけなどはしたくないのですが…下の名前で、しかも呼び捨てで呼び合うところから推測するにお二人が親しい仲であることは大方予測がつくのですが…

あとは2人の人物から事件関与の証言が出ていることも考えると…式村さん、そこのところどうなんでしょうか」

俺は再び椅子に座り込み、机に顔を突っ伏してしまった

そして、右手の拳を机に何度も振り下ろして大きな音を鳴らした

「バンドがやりたいんです…」

大島は腕を組んで不思議そうな顔をした

「式村さん…質問に答えてください」

いつの間にか目玉から一筋の透明な液体が頬をつたっていた

「バンドがやりたいんです…今、良い感じなんですよ」

「仰ってることがよく分かりません 質問に答えてください それとも黙秘…」

俺は鼻水も流しながら止まらない涙を手で拭いながら左膝で机を下から殴った

「こんなところで終われないんですよ!まだ始まったばかりなんですよ!音楽がやりたいんですよ!波多野の借金はどうなるんですか!もうバンドしかないんですよ!」

メモを取っていた若手の刑事が急いで自分の持っていたハンカチを俺に渡した

そして、部屋の扉がノックされる音がした

「式村さん、とりあえず落ち着いてください すいません…少し席を外してもよろしいでしょうか?」

俺は頷いて受け取ったハンカチで腫れた両目を押さえた

大島は俺にハンカチを渡したもう1人の刑事を部屋に残して退室した

そして、扉がそっと閉まるのが確認できた

「大島、どうだ?何か聞き出せたか?」

「木本さん、お疲れ様です 気が動転しているようで情報の正確性には欠けますが…もっと詳しく話をしなくちゃいけないようですね…」

大島が部屋の外で話しているのは木本と言う先輩刑事 事情聴取の様子を伺いにきている

「要するに重要参考人か…いいか?丁寧に情報を引き出せ 手荒な真似はよせよ」

「分かってます」

「それと…もう1人の方だが…吐いたぞ」

「え? そ、そうですか…」

その後、約10分は待たされた気がする

すると大島は再び部屋の中に入ってきた

大島は深く椅子に腰掛け、腕時計に視線を移した

そして顔を上げてこちらを見つめる

その後、10秒ほど沈黙が続いたが大島はその静寂を破ってみせた

「式村さん…福士孝太さんと言う方はご存知でしょうか?」

「し、知りません…」

大島は深くため息を吐いた

「バンドメンバーなのに?」

「え?な、なんでそれを…」

「実は福士さんにもこの一連の経緯で話を伺っていて…お二人から薬を買おうとしたが未遂で終わったと…そうお話してくれました」

俺は目頭を指で抑えて天井を見上げた

「くそ…くそ!」

大島は自分の後ろ髪を掴んでいじりながら眉間に皺を寄せた

「この際…本当のことを話して下さい」

人間は愚かだ 完璧だと思っていてもボロが出る

身から出た鯖はとても色濃くて汚れている

そしてその錆を研磨する為には真実と向き合わなければいけない

それは分かっている これぞ真理だ

俺は冷たくて生命を感じないこの機械的な一室で1つの答えと対峙しなくてはいけない

そう言う状況に立たされてしまった

過ぎたるは猶及ばざるが如し

こんな言葉を残した人がいるが…

俺はどんな時も程度が過ぎるのかもしれない

もう、ブレーキが搭載されていないスポーツカーで人生のハイウェイを運転している

心の中央分離帯が壊れそうだ

また残酷な日々が目覚め始めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い鉄格子に白い敷布団と枕

少し肌寒く感じる室温が堪らない

そして、俺はいつのまにか上下グレーのスウェットに着替えさせられていた

所々の記憶が飛んでいる 

何故、俺はここにいる…何故だ…

まてよ…そうか…ここは留置所か…

段々と状況が整理されていく

脳内の過去の映像がバラバラになったパズルのピースのような形をしていたがゆっくりと揃っていくのが分かった

俺は勾留されているのか… そうに違いない

夢じゃない、現実だ まるでドラマのようだ

物音一つしない空間で鼓膜は楽器の音を求めていた 只管に求めていた

ギターを弾きたい コードを鳴らしたい

俺はここじゃ終わらない

いや、俺たちはこんなところで終れない

終わってたまるか この気持ちでしかない

その瞬間、何故だか学生時代の思い出が甦ってきた これは恐らく現実逃避の一種だと思う

あれは中学2年生の秋頃の話

学校から帰り道 俺は1人、家路へ向かっていた

陽が沈むのも早くなっていたせいか空はすっかり夕焼けに染まっていた

その橙色の太陽が着ていた紺色のブレザーを照らして今でも忘れられないセンチメンタルを演出していた

暫く無心で歩き続けると歩道橋が見えてくるのが分かった

100円均一で買った安物のヘッドフォンと使い込んだウォークマンを接続させて歩道橋の階段を上る

橋から見える景色は俺の孤独な青春を励ますかのような優しい映像だった

気持ちの良い風が俺の身体を撫でる

そして、再生させたのはOasisのChampagne Supernovaと言う曲だった

「How many……special……people change
How many lives……」

曲を口ずさみながら手提げの学生カバンを開ける

カバンから取り出すのは一枚の答案用紙

その紙切れには赤ペンで丸やレ点が乱雑に記されており30と言う数字が殴り書かれていた

俺はその一枚の紙切れをクシャクシャに握り潰してしまった

そのゴミをズボンのポケットにしまい、再び歩き始めると向かったのはある楽器店だった

そこは個人経営の小さなギターショップで物腰の柔らかそうな店主が静かに営んでいた

暫く細い路地を歩いているとそのお店が顔を覗かせてきた

野崎楽器 赤い看板に白字が印象的だった

俺はガラスの扉をゆっくりと開ける

すると無意識に店主と目が合ってしまった

バンドTシャツを着て口髭を蓄えた小太りの男はレジの椅子に座っていた

そして、読んでいたスポーツ新聞を閉じた

「いらっしゃいませ ん?君か…」

そう言われた時、心臓の鼓動が踊り出した

学校の先生や親戚以外で年上の男性に君なんて呼ばれることはまずない

「いつも来てくれるね ギターやってるの?」

「始めようかなと…思ってまして…」

「そうなんだ 名前は?」

「式村と言います」

「式村君か…その制服ってことは二中の生徒さん?」

「そうです 旭第二中です」

口髭の店主は椅子から立ち上がってエレキギターが飾ってあるコーナーへ向かっていく

俺はその動きを追いかけていった

「ギターは良いぞ なんせ始めた途端にモテるからね こりゃあ、堪らんね」

そんなことはない 

それは数年後、俺自身が実証済みにする

だけどその時の店主の目は透き通っていて…

むしろ邪念など感じない鮮やかさで満ちていた

「すいません…お、お名前は?」

「俺? 野崎一郎 野崎楽器だからそりゃあ野崎だよね ハハッ」

野崎さんは飾ってあった一本の黒いレスポールをシールドでアンプに繋いだ

ボリュームとゲインのつまみを思いっ切り上げる

とてもロックなフィードバックのノイズが店内に響き渡る

そして丸椅子を用意してくれた

「ほらっ 触ってみな」

「でも、弾けませんよ…僕」

「弾けるだろ? このピックでジャカジャカ適当に鳴らしてみなよ それも立派な演奏だ」

俺は漆黒のレスポールを肩に掛けた

木の塊の重みが右肩にズドンとのし掛かる

「コードは…その…Cとか…」

「そんなことはどうだって良いんだよ 何も押さえないでとりあえず鳴らしてみなよ」

ピックで6弦全てを激しく弾いていく

その時の歪みが俺の心を動かした

もう一度、開放弦を鳴らしてみる

それを何度も繰り返した 何度も 何度も

鋭いエレクトリックなサウンドが束になって俺のことを押し倒そうとしてくる

「気に入った? じゃあ、お買い上げ」

「買いませんよ!そもそも幾らですか?コレ」

「えーとね…50万!」

「え?!無理無理無理…試奏させてくれてありがとうございました」

「ハハッ 大人になったら買いにおいで それまでに売れずに残ってたら2、3割引きで売りつけてあげるから」

それは野崎さんなりのジョークだった

ただ、その後の野崎さんの言葉が今でも忘れられずにいる

「だからさ…道外れずに生きてくれよな 大人になっても顔見せに来られるようにさ って…そんな心配すんなって話だよな ジジイの余計なお世話になっちゃうんだけどさ…学生がここに来る度に話してんのよ ロックを理由にメチャクチャな生き方をするのだけはやめろよって 真面目なロックが一番よ」

真面目なロックが一番

この言葉は胸刻むことにした

刻むことにした…はずだったのだが…

どうやらその生き方には反してしまったようだ

そもそも最初から作られた道が泥だらけの畦道だったと言うのにその道の上すら歩かずにこの歳までのうのうと呼吸をし続けてしまった

野崎のおじさん 元気にしているだろうか

そんなことをたまに考えてしまう

いや、しょっちゅう考えてしまう

野崎楽器 俺のプレイヤーとしての原点とも言える場所 まさか勾留中に恋しくなるとは…

情けない話だ 目も当てられない

とその時、俺は身体をピクリとさせた

ぼんやりとした視界を正したくて目を擦った

どうやら俺は居眠りをしていたようだ

そして一気に現実に引き戻される

俺は逮捕されたのだ その事実が一本の槍となって胸を一突きしてくる

これからどうなる これからどうする

怖くて怖くて堪らない 恐ろし過ぎる

無人島に遭難するより津波に襲われるより恐ろしいに決まっている

身体がガタガタ震え出す

医者から処方されている薬が欲しくなった

この感情を抑止するにはどうしたら良いのだろうかと考えた結果、歌を口ずさむしかなかった

「How many……special……people change
How many lives……」

すると遠くから誰かの足音が聴こえてきた

コツコツとその音は次第に大きくなっていく

曲もサビの手前あたりに差し掛かったところで鉄格子の前を看守らしき男が通り過ぎる

俺は歌うのを即座にやめて仰向けになって天井を見上げた

天井の傷と傷を見えない線で結んで無理矢理星座を作ってみる

俺はこれが昔からの癖だ

そしてゆっくりと深呼吸をする

俺は絶対にバンドで成功してみせる

こんなフレーズは世のバンドマンがここぞとばかりに口にしている

だけど、俺の場合は他の奴らとは比較出来ない情熱で溢れている

いや、ここまでくると憎しみに近い

俺は音楽が憎い 

音楽なんかに出会ってしまったが故に今、俺はここで孤独な夜を過ごしている

しかし、音楽があったから今のメンバーに出会えたとも言える

神様、お願いです

真面目なロックを鳴らします

真面目なロックを歌います

だから…チャンスをください

片道で良い 高くても良い

切符を買わしてください

その切符、絶対無駄にはしないから